2026年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

「トキエア」の旅客機(HPより)
新潟空港を拠点とする地域航空会社「トキエア」(新潟市東区)が資金難からノンバンクに手を出していることがわかった。
現在、新潟-札幌丘珠線など定期便4路線を運航する。同社の「債権譲渡登記」によると、1月5日を皮切りに、都内のノンバンク「レガシア」を譲受人とする同登記が5本行われている。そのうち1月に登記された3本は抹消ずみだが、2月4日付の2本は残っている(3月5日現在)。売掛債権の入金が待てず、レガシアに債権を担保に入れたり売却したりして資金繰りを維持しているということがわかる。レガシアはファクタリング(債権買取)の有力業者で、比較サイトによれば買取手数料は3~12%だという。
登記原因などを記載した「登記事項概要証明書」を取得したところ、原因日付が最も古いものは2025年10月20日で、登記原因(契約の名称)は「譲渡担保」だった。ちょうどこの時期、トキエアは新潟県から融資を受けている11億6000万円の元本について返済開始を1年間先送りしたいと県に申し出ていた。融資を受けたのは22年で、当時は24年度の黒字化を見込んでいたが、結果は26億円の最終赤字だった。
こうした中、25年6月に代表に就任したのが和田直希氏(現CEO)で、家具のサブスクやエンタメ会社を起業してきた人物だ。和田氏率いるエンタメ会社「LAND」(東京都渋谷区)がトキエアの3割強の筆頭株主となっており、25年10月、トキエアはエンタメと地域創生の「ハイブリッド型地域航空会社」を目指すとして、あの堀江貴文氏らを取締役に迎えた新経営体制を発表した。どういうわけか堀江氏の就任は未登記のまま。その理由などについて質問したところ、トキエアは「現在登記手続き中で、間もなく完了する見込み」などと回答した。会社法は商業登記の変更は原則2週間以内に行う義務があると定めている。