2026年4月号 連載
『FACTA』20周年おめでとうございます。創刊以来の愛読者です。
私はこの2年間、ある国立大学でJICA(国際協力機構)の研修生を担当する仕事をしています。
アフリカをはじめとする開発途上国の地方公務員や外交官などの方々に修士号、博士号を取得してもらう受入事業です。
紛争経験国、あるいはなおその渦中にある国からきた彼らは、社会的弱者を含む住民をいかにエンパワーして意思決定や執行過程に巻き込んでいくのか、あるいは女性の社会進出をどう進めるのかなど、帰国後、彼らの業務や地方自治体の運営、国づくりに役立つことなどを学ばれて行きます。
その学びのなかで、彼らには日本社会での出来事や、政治、経済、司法、文化についての理解を深め、日本やここで出会った他の開発途上国の人々とのネットワークを築きながら、さらに国際的視野を広げ、祖国のために活躍してほしいと切に望みます。過去、現在、そしてこれからのゆくえを報道する御誌がそのなかで大きな役割を果たすことを信じ、期待します。
横浜市在住 佐藤倫子